御滝中学校 木元 裕貴 相撲道

御滝中学校 木元 裕貴 相撲道 中学生の相撲紹介

御滝中学校 木元 裕貴 相撲道

10月も半ば、例年ならば福岡の街は大相撲の雰囲気が・・・実際は前にも書いたけど、相撲部屋が郊外に増えたため、福岡市内は以前からそれほどでもない。それでも来ないとなると、やはり寂しいね。

とにかく一年納めで、なおかつ正代が新大関で登場する九州場所白鵬鶴竜大関陣の絡みも、いつもの場所とは意味合いが少し違う。まずは今回、正代の横綱への可能性ということをテーマに。

学生相撲出身の横綱は、改めて言うまでもなく輪島一人だ。旭富士を学生相撲というには無理がある。正代を学生相撲出身というのも、しっくりと来ないほどに今は学生相撲出身力士が多いけど。でもね、輪島が横綱になって50年近く経とうというのに、いまだに2人目が現れないから、この切り口で行こう。

輪島と正代には、共通点がある。学生相撲出身力士は程度の差こそあれ、突き押しと四つ相撲を満遍なく身に付けている。自身の得意の取口はあっても、ガチガチの突き押しやガチガチの四つではない。だから、ほとんどの力士は似ている・・・微妙なニュアンスだな。私的には、似ていると思う。

しかし、輪島と正代はオリジナリティに溢れている。教えてもらって身に付けた、という感じではない。自然と稽古の中で自分のものにした、という相撲だ、と感じる。

輪島なんか、自分よりも小柄な力士との相撲では、キレイな右四つで取っていた。むしろ、そっちの方が作られた取口に見えたな。まぁ、小兵には強かったけど。しかしあの左四つ、左下手に右おっつけは日々の稽古から生まれた、思わず生まれたってしか見えない。

滝中学校 木元 裕貴 相撲道

まぁ、言いたいのは、輪島は教えられたこと以上の、本来の自分に合った型を創り上げた力士だと。もちろん横綱にまでなった力士はみんな、自分の型を創り上げていたが、それが分かりやすく、そして際立っていた横綱だったと。そして正代も同様の形容のされ方を、される可能性を持っているのではないかと。

正代も、思わず胸を出して、アゴも上がって、しかしこれが一番力強いと、日々の稽古の中で気づいたのだ。そして、身に付けたのだ。そして、2人目の学生相撲出身横綱になるのだ。さらに、2人目の本名の苗字横綱なのだ。あと、何かないかなぁ。

滝中学校 木元 裕貴 相撲道

hijikurukanon0120@gmail.com
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