御滝中学校 木元 裕貴 相撲道

御滝中学校 木元 裕貴 相撲道 中学生の相撲紹介

御滝中学校 木元 裕貴 相撲道

御滝中学校 木元 裕貴 相撲道

やった、やりました。正代が、ついに目を覚ましました。今まで寝てたわけじゃないけれど。これで5勝6敗。大きい、本当に大きい白星だ。

滝中学校 木元 裕貴 相撲道

久々に良い音を立てて、立合いに当たれた。あの優勝したころの、「一人パン食い競争」と恐れられたころの、あの立合いが戻ってきた。あれほど何も出来なかった若隆景を、これまた久々に見た気がする。立ち遅れで立ち腰の、偶然の「一人パン食い競争」では決して無い。無いはずだ。はずだ、と思う。

場所前のNHKの九州沖縄出身力士の番組で、正代は立合いの当たりについて「立合いの距離感が難しい」と答えていた。なるほど、と思った。今日は若隆景が、見事な踏み込みを見せた。あっと言う間に、距離が狭まった。今日の距離感だ、正代!

しかしなぁ、若隆景のように鋭く踏み込んでくれないと、正代のベストの距離感は実現されにくいのかも。踏み込みの鋭くない力士には、どうする、正代。心配だ。

いや、自分で距離感はつかんでいるはずだ。勝ち名乗りを受けた土俵上で、そんな顔をしていた。自信満々の表情に、私の目には映った。違うかもしれないが。12日目の霧馬山戦でも当たれたら勝ち越しは行ける、と思う。一人パン食い競争の復活だ。勝負だ、正代!

そして前回、取口は変化したわけではないと書いた豊昇龍。訂正する、少し変わってきている。下手廻しよりも、上手廻しを軸にした相撲に変わってきた。相撲が大きくなってきた。

今までの下手廻しで、まずは守りを固めながらという相撲から、がっちり上手廻しの相撲へ。それは特に今場所の翠富士戦と翔猿戦の相撲で発揮された。小さい相手を挟みつけるように、上手廻しで相撲を取った。

先場所、翔猿と翠富士に連敗したときに、豊昇龍には少しガッカリって感じでブログを書いた。そのガッカリした対戦相手にこそ、取口が変わる切っ掛けがあった、みたいな話だ。苦手だったからこそ、克服したときのリターンが大きかったってことか。